先日、テレビのニュースを見ていたら 焼肉店の「ロ‐ス」は 「モモ肉」を使用している場合が多く、不当な表示ではないか、という報道があった。そのニュースを見ていて、“ちょっと待った”をかけたい。焼肉屋さんの「ロ‐ス」はあくまでも焼肉業界の 品名であり、古くから使われてる呼び名である。一方 食肉業界の「ロ‐ス」とは ヒレを含め リブロ‐ス、サ‐ロインを総称して「ロ‐ス」と呼ばれる。ここで永く講釈を述べてもしょうがないので、控えるが、「カルビ」と「ロ‐ス」とがあり、消費者にとっても 解りやすくていいじゃないかと言いたい。店側も お客さんに“このロ‐スは 牛肉のどの部分?”と聞かれて答えられないようだと困るが、普段、消費者主導の考え方をしている小生も、このニュースには正直呆れた。このニュースによって、かなり振り回された飲食店経営者もいる事だけは 忘れないで欲しい。
写真は今日、土曜日に工場内で撮ったもので 北海道産の「和牛ばら」北勝牛 A‐5等級。この40kg ちかい「和牛ばら肉」が 脂やスジを除去すると 正味使える部分は40%にも満たない。この40%にも満たない部分が 特上カルビ、上カルビ、普通のカルビと振り分けられる。これだけ脂に囲まれている部分なので、当然 美味しい。
この大きな 牛の「ばら肉」が 我々や料理人の方達によって加工され、手間隙かけて 焼肉屋さんのテーブルに乗るのである。
最後の写真は 通勤途中 高島通り沿いにある 大きな指。見たことある?(今日の話題とは関係ないデス)
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