疲労の原因として考えられるのは、体内でのエネルギーの代謝が円滑におこなわれていないため、エネルギー源として摂った栄養素が不完全燃焼していることです。エネルギー源になる栄養素は、糖質、たんばく質、脂肪の三大栄養素とよばれているものですが、中でも糖質は、体内ですみやかにエネルギー源として使われるもので、糖質が体内で燃焼する時には、ビタミンB1が必要です。疲れやすい時はエネルギー源ではなく、ビタミンB1の不定が原因なのです。豚肉は食品の中でもビタミンB1の含有量が多く、100gとれば１日に必要なビタミンB1が摂れてしまいます。豚肉のビタミンB1をさらに効果的に体内で利用するためには、にんにく、たまねぎ、ニラなどの、臭いの強い野菜と組み合わせて料理すると良いでしょう。

日本で多く飼育されている豚の品種は、ランドレース種・大ヨークシャー種・デュロック種です。
しかし、肉豚生産にはこの3種類を交配したLWD三元交配種が一般的です。
この3種類の他には、ハンプシャー種・バークシャー種・中ヨークシャー種、更に中国の金華豚や梅山豚などがいます。

約1,5kg位で生まれて、190日から200日で115kgになって出荷します。
生まれたときは非常に小さいので、衛生的な環境で栄養のある餌を食べて早く大きくなります。

豚を屠畜すると「死後硬直」を起こして、肉は硬くなります。その後、時間の経過とともに肉は柔かくなり、熟成が進むことになります。この熟成は、肉中の酵素によって、蛋白質がアミノ酸に分解することです。
鮮度を保ちつつ、熟成することが味の向上に繋がります。

冷凍肉が全て美味しくないことはありません。
冷凍の時期・方法と解凍の方法によって、肉の美味しさはずいぶん違ってきます。

豚自体が保有している豚ヘルペスウィルスやトキソプラズマ、E型肝炎などの感染症にかかる恐れがあることと、と畜流通段階でのカンピロバクター、リステリアほかの食中毒原因菌汚染の可能性があるからです。
また、豚の筋肉(赤身の部分)は、人を固有宿主としている有鉤条虫の幼虫(有鉤嚢虫)の寄生部位であり、生食すると感染する恐れがあります。
有鉤条虫に感染した場合、成虫が産卵した虫卵が人の小腸内で孵化し、身体各所に有鉤嚢虫が寄生する人体有鉤嚢虫と言う状態となることがあります。
有鉤嚢虫は、眼球・脳などにも寄生することがあり、時に重篤な症状を呈することがあります。